電池内部のガス検査

これまで検査が難しかった内部のガス発生を検出

概要

ターゲット

電池メーカー

背景

電流集中による市場での事故発生の防止や、ガス残りによる電池性能の劣化防止が求められています。しかし、原因となる内部のガスを効果的に検査できない状態で、量産を行っているのが現状です。

対象ワーク

リチウムイオン電池
[画像]リチウムイオン電池

課題は検査方法がないこと

これまで電池内部のガス残りは検査の手法がなく、工程管理に頼っていました。そのため不良流出のリスクを抱えながらの生産となり、万が一の不良流出時には多額のロスコストが発生していました。

課題

工程管理で対応しているが、このままでは不良流出の恐れがある

ポイント

  • 工程管理のモニタリングができない
  • 外観からは不良を検出できない
  • 作業員不足や人件費の高騰

従来の方法

工程管理のみ
[画像]従来の方法

超音波スキャナーで解決

超音波検査を導入するメリットは、内部のガス層の検出に適した原理を応用した圧倒的な検出能力にあります。超音波センサーが外から見えないガス層を検知するため人為的ミスが発生しません。

解決

超音波センサーをXYスキャン装置に搭載し、ラインから抜き取り検査を実施することで、ロットごとにガス残りの発生を確認しながらの工程管理が可能に

ポイント

  • 超音波の透過でガス層を検知
  • 抜き取り検査による工程保証
  • バーコートリーダーによるトレーサビリティー

ソリューション

1mm以下の超音波ビームフォーカス技術
[画像]ソリューション

システム例

[画像]全自動コンベア送りタイプ SST-304C