リチウムイオン電池の漏れ検査

封缶・封止後の電池缶の気密性を高精度に検査

概要

ターゲット

電池メーカー

背景

HVやEVの普及により、厳格な品質基準で安心・安全な二次電池の量産体制の構築が求められる
より高精度で信頼性の高い漏れ検査を行うために、エアー差圧式からトレースガス式に切り替えた

対象ワーク

車載用リチウムイオン電池
[画像]車載用リチウムイオン電池

課題は検査精度の低さ

エアー差圧式は、マスターワークと対象ワークに同じ空気圧を封入し一定時間度の変化量の差で漏れ検出する方式です。そのため、気温などの外部環境の影響を受けやすく誤検知が発生する恐れがあります。また、検知可能な漏れ量の範囲が狭く微量な漏れの高速検査には向きません。

課題

エアー差圧式は検知可能な漏れ量の範囲や精度が、近年高まる品質基準に満たなくなってきている

ポイント

  • 検査精度が不十分
  • 対象製品や周辺環境の影響が大きい
  • 検知可能リークレートの範囲が狭い

従来の方法

エアー差圧式の仕組み
[画像]エアー差圧式の仕組み

トレースガス式で解決

トレースガス式は信頼性が高く、高精度な漏れ検査が短時間でできるため量産の現場に最適です。ガスセンサーがピンホールから漏れたガスを直接検知するため、外部環境の影響を受けません。ヤマハのシステムは、コンパクト設計による面積生産性向上と容易な配置換えが可能になります。

解決

トレースガス方式を採用することで信頼性が高く高精度な漏れ検査システムの構築が可能に

ポイント

  • 微小な漏れを正確に検出
  • 高感度センサーにより直接検知
  • 検知可能リークレートの範囲が広い

ソリューション

トレースガス式の仕組み
[画像]トレースガス式の仕組み

この課題を解決したソリューション