樹脂製容器のピンホール検査

差圧式では難しかった柔らかい容器を全数検査

概要

ターゲット

プラスチック・樹脂製容器メーカー

背景

昨今の信頼性・安全性への意識の高まりから製造現場において徹底的な品質管理が求められている
特に柔らかい容器のピンホール検査が課題であり従来の方式から水素ガス検知方式へ切り替えた

対象ワーク

プラスチック・樹脂製容器
[画像]プラスチック・樹脂製容器

課題は加圧による容器変形

食品や化粧品の鮮度を守る容器は高い品質が要求されるため全数検査を実施する必要があります。しかし差圧式では柔軟な容器は加圧時に膨張してしまい誤検知が発生する恐れがあります。なぜなら差圧式は対象ワーク内の圧力変化を漏れ量に換算して不良を検出する方式のためです。

課題

従来のエアー差圧式によるピンホール検査では、誤検知が多くこのままでは不良流出の恐れがある

ポイント

  • 圧力変化による容器変形
  • 検出感度自体の低さ
  • サイクルタイムの長さ

従来の方法

[画像]従来の方法

水素ガス検知方式で解決

ガス検査方式特有の高い検査精度でエアー差圧式では難しかったピンホール検査を実現します。ガスセンサーがピンホールから漏れたガスを直接検知するため、容器変形の影響を受けません。圧力変化を待たなくてよい、即時応答の水素ガスセンサーのおかげで検査時間を短縮できます。

解決

水素ガス検知方式のシステムを採用することで、柔軟な樹脂製容器でも精度良く全数検査可能に

ポイント

  • 容器変形に影響されない手法
  • 高感度なガス直接検知方式
  • 即時応答で大量生産対応

ソリューション

[画像]ソリューション